キズナ~私たちを繋ぐもの~

迷いと約束


 病室に戻ると、司は母のベッドの脇の椅子に座って何かを熱心に話しているところだった。


「あ、おかえり、綾乃。達雄さん」


扉を開けた私たちを見つけると、少しホッとしたように笑顔を見せた。


「ごめんね。司はブラックで良かった?」

「ああ、ありがとう」


彼は気まずそうに、私に弱い笑みを投げかける。


「綾乃、司さんって優しい人ね。もっと早く紹介してくれれば良かったのに」

「お母さん」

「いえ、そんな」


私が病室にいない間に、彼と母の間では何が話されていたんだろう。
わからないけど、母は彼を気に入ったようだった。

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