龍神





そんな時、ピロロと音がなる

その音を辿って行けば、さっきまでブンブンと鎌を振り回していた死神


死神はあたしたちをチラリと見てから、携帯を耳に当てた



『あ、もしもし〜……ごめんねー、今仕事中なんだよねー……うん、そー。んー?…俺も好きだよ〜。じゃぁねー』


………………

……

…………



『……じゃあ俺彼女待ってるから帰るわー』

『ま、待てぇぇ』


り、リア充、だと………?

この死神……やりおる……!


そんな死神に天使は手を伸ばした



『ふっ、“ソロ充”楽しんでねー?』


天使が伸ばした手を避けてあたしたちを見て鼻で笑うと、死神は消えた

彼女のところに行ったのだ


ソロ充を見下して。


……あたしと天使は力尽きた



……天使

『なんだよ……』

大丈夫、いつかきっとさ、ソロ充から抜けれるよ

『……っ、リア充のくせに!』

……へへ、そうだね。

『…まぁ、お前も俺も進めてないんだよ』

……うん

『じゃあ、帰るな』

………ばいばい



あたしは天使に手を振った


進めてない、かぁ

そうかも知れないなぁ


………なぁんてね。

あたしはとりあえず妄想の世界から現実に帰らなきゃ行けないんだ。


進まなきゃ行けないんだ



…………ばいばい天使、また、ね


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