龍神



「も、もー。冗談にきま、決まっめる…決まってるジャーン」

「…だよねぇ、そうだよね〜。決まってるよね〜」

「そそそそうだよ!ジョークだよジョーク!イッツアジョーク!」

「へぇ、」



幸が十割疑った眼差しで見てくるけど、十割って完全疑ってるけど。けどもバレないように視線を逸らす。

視線をエレベーターの上にあげて、左の角を見て、瞬きして、瞬きして、右の角をみて、瞬きする。



………ハッ、嘘付いたのは良いけど、あたし嘘がバレやすいんだった!ば、バレてないかな?バレてないよね?

だ、大丈夫、大丈夫


「…そんなことよりも〜、さっきさぁ……」

「あ、UFO!!」

「どこー?」

「ほ、ほら!彼処!あそこに!」

「ワー、ホントダー、スッゴーイ」



幸クンノ、ボーヨミノホーガ、スッゴーイ
ってそうじゃなくて!


「ゆ、幸!あそこだよ!」

「ワカッテルヨー」

「い、いやあたしじゃなくて!」

「え、違うの〜?俺はてっきりここに宇宙人がいると思ってさぁー」

「……人間ですがなにか」



さ、さすがにバレバレの嘘だったかな……?だって幸棒読みだし、それに指さしてもあたしの顔から目線動かさないし。

………それにしても。このエレベーター動くの遅くないか!?『行キ先ボタンヲ押シテ下サイ』……なるほどね


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