Harting


「ねぇ千紗ちゃん、本当にこの道?」


「千紗ちゃ..._」








気づけば、そこには大型の男性3人があたしを囲んでいた。



「んきゃっ」






椅子にがっちりと縛られ、身動きがとれない状況だった。



「誰かたすけてっ」




「誰かっ!」


「佑征ッ!」


とっさに出てきたのは佑征だった。





「...うるせぇんだよっ!」


突然ドアの音がしたと思ったら、そこに立っていたのは千紗ちゃんだった。





「佑征はあたしのものなんだから!」


は?




「あんたみたいな女になんか負けないんだからっ!」





え?


「あのさ、ひとつ言っていい?」



「なんだよっ!」

「佑征が誰かのものとかないし。」





「佑征は千紗のものだしっ」




いやいやいや。

「佑征はみんなのもの。」



「...誰のものとかないよ・・・。」




「だからあたしのものでもあるし、千紗ちゃんのものでもあるよ?」



「なによ、えらそうに。」



「それはごめん。」

「でもあたしだって佑征の事好き」



「でも、千紗と佑征は付き合ってるじゃん。」





「でもいつか好きになってほしい。
 だから頑張るの。
 佑征が別の子選んで幸せなら、
 あきらめる、って決めてる。」


「ぶっ」

「あの女やってしまってね❤」



「千紗ちゃんのためなら!」





はい?

やってしまう?
なんなの?




[ブチっ]

「きゃっ_」

ブラウスの第2、3、4と外していく。





「やめて――――――――――――――――――っ!」




「うるせぇな!」


[チュッ]

リップ音が響く。






「最低ーっ!」

「_んぐすっ...」




佑征としたかったなファーストキス。


「誰か―――――――――っ!」












「柚葵っ__」


「ゆっうせい―――――!!」




お願い!助けてっ?


「柚葵...。」

「こんの・・・てめぇら!」




「佑征っ!」


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