紙のない手紙
「まず、あなた…え~と…中畑…光一…さんは…ん~と、トラックに跳ねられて死亡。うわ、痛そうっすね…大丈夫っすか?」









「大丈夫なら死んでない。」







「ハハ、確かにそうっす。」






その後数分間、こんな感じで生い立ちやら何やらを確かめられた。









「…こんなとこっすかね……という訳であなたは今日からこの霊魂世界で暮らしてもらうっす。それに必要な物がさっき渡した物っす。」









「何なんだ、これは?」









「今から説明するっす…まず、そのカードっすが、この世界での身分証っす。

いろんなとこで使うんで、無くさないでほしいっす。

…無くしても再発行できるっすが、ボク達とあなたの両方にめんどくさい手続きが必要になるので、無くさないで下さいっす。」










めんどくさいって…それも仕事だろ?まぁ、無くさないけどよ…









俺はそう思いながら、財布を取り出そうとしたが、いつも入れているカバンがなかった。









「あ、そっか…死んだら荷物とかは無くなるんだな…」
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