琥珀色の誘惑 ―王国編―
舞は用意された寝間着を着て、ベッドに横になっていた。

生成りの頭からスッポリ被るタイプで、ネグリジェに形は似ている。大きくて風通しがよく、肌触りも気持ちいい。

明日はライラが邪魔しないといいな、舞がそんなことを考えた時、室内の風の流れが変わった。
 

――カタン。


小さな音が部屋の隅から聞こえた。


(今度こそ、侵入者?)


「だ、だれ? 誰かいるの?」


体を起こして声を出した瞬間、舞は後ろから大きな手で口を押さえられた。


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