琥珀色の誘惑 ―王国編―
(コレってアレだよね? アルってば大き過ぎ、引っ掛かるじゃない)


「ねぇ、アル。もうちょっと縮められない?」

「出来るわけがなかろう……お前の中に放つまで無理だ」


荒い息で答える王子に、舞の心と身体も官能の波に掻き立てられた。

窮屈そうな彼の分身を早く自由にしてあげたいが、力任せにするのはさすがにマズイ。舞は感情のままに、そっと手を伸ばした。剥き身のソレを掴んだこともあるが……やはり知らずに触れるのとは訳が違う。

舞は下着の上からミシュアル王子自身に触れた。片手で優しく包み込むように押し上げる。生々しさはないものの、脈打つような感触が布越しのせいか妙にエロティックだ。

もう片方の手でファスナーを下ろした途端、ミシュアル王子が耳元で囁いた。


「もう一枚残っている」

「そっ、それは自分で脱いで」

「お前の手で楽にして欲しいと言っている」


(その“ジャンビーア”に口なんかないじゃない!)


舞は心の中でむくれるが……今夜の彼女に怖いものはない。無意識のうちに指先が下着のゴムを掴んだ。

愛する妻の手で自由にしてもらい、ソレは天井を向いてそそり立っていた。昨夜の薄暗いテントの中とは風格が違って見える。


通常の姿を目にしたことがない舞は、素朴な疑問を口にした。


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