琥珀色の誘惑 ―王国編―
金髪男は慌てて彼女に駆け寄り、抱き起こそうとしている。
ところが、バッグを奪って逃げた男が瞬く間に数人の警官に囲まれ、実に呆気なく逮捕された。
すると……金髪男の手にも銀色に光る輪が。
数分後、黒髪の女性はアラビア語で悪態を吐きながらパトカーに乗せられ連行されたのだった。
『あの女は五ヶ国語くらいペラペラで、東洋系の容姿を利用して男から現金を巻き上げていたんだとさ』
『ドバイに来る外国人観光客は金持ちが多いからなぁ。数百ドルくらいじゃ警察に届けないもんな』
『ああ、イイトコに目をつけたもんだ』
『コロッと騙される男も間抜けだな』
ヤイーシュの目の前で、客引きのタクシー運転手二人が肩を寄せて笑っている。
それはまるで、彼自身が笑われているようで……。
(絶対にクアルン人女性と結婚するぞ! 日本語に惑わされるものかっ! 外国人女になんか、二度と血迷うもんかーっ!)
決意を新たに帰国の途に着くヤイーシュだった。
~おしまい~
ところが、バッグを奪って逃げた男が瞬く間に数人の警官に囲まれ、実に呆気なく逮捕された。
すると……金髪男の手にも銀色に光る輪が。
数分後、黒髪の女性はアラビア語で悪態を吐きながらパトカーに乗せられ連行されたのだった。
『あの女は五ヶ国語くらいペラペラで、東洋系の容姿を利用して男から現金を巻き上げていたんだとさ』
『ドバイに来る外国人観光客は金持ちが多いからなぁ。数百ドルくらいじゃ警察に届けないもんな』
『ああ、イイトコに目をつけたもんだ』
『コロッと騙される男も間抜けだな』
ヤイーシュの目の前で、客引きのタクシー運転手二人が肩を寄せて笑っている。
それはまるで、彼自身が笑われているようで……。
(絶対にクアルン人女性と結婚するぞ! 日本語に惑わされるものかっ! 外国人女になんか、二度と血迷うもんかーっ!)
決意を新たに帰国の途に着くヤイーシュだった。
~おしまい~
