こちらミクモ探偵事務所4

手紙を読み終えた紘哉は、小さくため息をついた。

友理奈の過去。
警察もそれなりに聞き込みをしているはずだ。
それなのに手応えがない。

こちらで調べても、結果は同じじゃないか。

ずっとそう思っていた。

「秋元冬也ッスか……」

何とも言えない静寂を破ったのは霞だった。
彼はおもむろに話し始めた。

「資料で読んだことくらいありますね。僕は直接関わった事は無いッスけど」

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