こちらミクモ探偵事務所4

「占いの館か……行くぞ」

「え!?だってさっき紘哉さん、占いなんてって――」

「その場所で事件が起きて、警察から捜査依頼があったからだ」

「え!?事件!?」

羽兎が目を丸くする。
紘哉は静かに頷いた。

「そうだ。とっとと行くぞ」

「えっ?ちょっ……」

占いの本と依頼資料を机の上に投げる紘哉。
あわてふためく羽兎をよそに、彼は事務所のドアを開けようとした。

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