こちらミクモ探偵事務所4

そこで、羽兎は違和感を覚えた。
どこかいつもと違う紘哉。

「待った!」

「……何だよ?」

迷惑そうに振り返る彼。
そんな彼に指を差しながら、羽兎は呆然としながら言う。

「何かスーツが違う……」

「それがどうかしたか?」

真っ黒いスーツに変わりはない。
しかし、なぜか今日はスリーピーススーツを着ていた。

黒いベストのせいで、ますます黒く見える紘哉。

< 21 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop