こちらミクモ探偵事務所4

「もうっ!ヒロくんたらぁ!照れ屋さんなんだから!」

「……」

紘哉からの視線が痛い。
何とも言えない空気が二人を包む。

「紘哉、頑張って。応援する事しかできないけど」

やがて耐えられなくなったのか、紘実がか細い声で呟いた。
紘哉は彼女を一瞥すると、同じように小さく言う。

「あぁ……ありがとう、姉さん」

そして、彼は紘実の部屋を後にした。

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