こちらミクモ探偵事務所4
すると、恵一が気まずそうに答えた。
「それが……連絡したのに留守電になってるんですよ」
「留守電!?」
「携帯電話にもかけたんですけど……出ませんでした」
「何でなんだろう……」
不安そうな顔になる羽兎。
そんな彼女に向かって、恵一はニカッと笑った。
「俺にも分かりません。そこは、羽兎さんが退院したら確かめてください」
「……うん!」
羽兎もそれに応えるように、ニカッと笑った。
白い清潔な病室の窓から朝日が差し込んでいた。