my story

そのかと遊び終え
家に帰ってきた。

合鍵で家の鍵をあけ、家に入る。

―まただ...

違和感を感じた。


...私は家中を駆け回った。

最初に目にしたのは...
物干し竿だった。

母さんのものが
いっさいなかった。

片付けたからないんだと
自分に言い聞かせ
次は母さんの使っていた
タンスを見た。

見なければよかったと思った。

異常に軽いタンス...―

中身は...
―何もなかった...

使っていた化粧ポーチの中も
ほとんどなくなっていた。

私は喪失感に追いやられた

リビングに戻り泣き叫んだ
なにもする気になれなかった

それから
何時間経過しただろう―

あやかが部活から帰ってきた。

リビングで
泣き叫んでいる私をみて
あやかも家中を駆け回った。

それから自分の部屋に行き
しばらく降りてこなかった


―あやかはまだ
中学1年の終わり頃だった

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