あたしだけを愛して



「…ひゃあっ!!」



「顔だけじゃなくて、
声もかわいい~♪」


そう言って、近づいてくる
男の人の息が顔にかかる


男の人の手はあたしの頬から
段々下に下がっていく


…やだ、

気持ち悪いっ


こんな人に触られたくない…!!


悔しくて涙が溢れてくる




顎を持ち上げられ、男の人の
顔が近づいてきた



恐くて目をつぶって
頭に浮かぶのは恭哉だった。




恭哉っ…

お願い、助けてよ―…!!




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