花咲く原石
誰もが彼に続いて歩きだす。

たくさんの靴音は緑の旗が揺れる門の方へ向かっていった。

「行こう、ダイドン。」

胸のポケットに手を当てて呟く。

きっとこの風はダイドン。

彼は自然に還り、万物全てに存在しているのだ。

シイラの耳元でピアスが揺れる。

彼女は門を、迷うことなく通過した。




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