花咲く原石
すれ違う人全てがリトに声をかけていく。
親しいながらも少し距離を置いたような口調に違和感があったが、ほんの一言二言の会話では言葉にするのも難しかった。
多分、リトがリーダー的存在なのだということは分かる。
ぼんやり考えようにも、すれ違い様にシイラたちにも挨拶の声をかけられるから忙しかった。
「あそこだ。」
リトが指した方向に部屋へと進む入口がある。
そうこうしている間に、目的の部屋に着いたらしい。
「綺麗じゃないが、まぁ適当に座ってくれ。」
暖簾を捲り上げて通された部屋は思ったよりも広々としていた。
ランプがいくつも設置されて、通ってきたどこの部屋よりも明るくなっている。
リトはその中をずんずんと進んでいった。
「う…わぁー…。」
「凄いな…。」
無意識にこぼれた感想に自分自身も拾えないほど二人は感動していた。
ここは本当に木の上に造られた家なのだろうか。
親しいながらも少し距離を置いたような口調に違和感があったが、ほんの一言二言の会話では言葉にするのも難しかった。
多分、リトがリーダー的存在なのだということは分かる。
ぼんやり考えようにも、すれ違い様にシイラたちにも挨拶の声をかけられるから忙しかった。
「あそこだ。」
リトが指した方向に部屋へと進む入口がある。
そうこうしている間に、目的の部屋に着いたらしい。
「綺麗じゃないが、まぁ適当に座ってくれ。」
暖簾を捲り上げて通された部屋は思ったよりも広々としていた。
ランプがいくつも設置されて、通ってきたどこの部屋よりも明るくなっている。
リトはその中をずんずんと進んでいった。
「う…わぁー…。」
「凄いな…。」
無意識にこぼれた感想に自分自身も拾えないほど二人は感動していた。
ここは本当に木の上に造られた家なのだろうか。