年下男子に要注意!?~俺様系小悪魔男子~
「何してんの・・・・・。離してよ・・・!」
携帯をすばやく取ったつもりが・・
さっと加瀬くんに手を掴まれた・・・・。
「ちょっと・・・!ほんと離して・・・・」
「・・・・・・・・」
「私もう帰るの・・!忘れ物取りにきただけなんだから・・!!離してよ!!」
・・この状況が辛い。
早く外に出たい!!
ほんとに・・・・離してよ・・・・。
そうしないと・・・・なんか
涙がまた出てくるから・・・・・
「なんなの本当に・・・。第一なんで私の席に座ってたのよ!何してたの・・!?」
「・・・・・・・」
「何で黙ってんの・・・言えないんだったらとっとと離して!!!」
そう言うとさらに、加瀬くんの手に力がかかった・・。
ギュッと・・払いたくても払えない力で・・・・・。
「もう・・・・・やめて!!帰らせて!!!もう関係ないでしょ!!!私と加瀬くん!!」
叫び放って言った言葉。
直ぐに後悔した・・・。
加瀬くんを見たら
すっごく
悲しそうな顔してるから・・・・・。
もう・・・・ヤダよ!!!!!!!!!
「・・・・そんな顔しないでくれる・・。・・・やめてよホントに・・・」
「・・っ・・・・なな・・」
加瀬くんがついに口を開いた。
・・・・・・
でも、なぜかその言葉を聞くことができない私は・・・
「外で!!!!氷野先輩が待ってるから!!!・・・・っ・・離して・・・・」
私の声が加瀬くんに響いて・・。
加瀬くんの手から
私の手が離れ落ちた・・・・。
・・自由になったこの手は何かを求めていた気がした。
自由になって嬉しいはずなのに。・・ね。
馬鹿な甘い考えがまた、私の頭の中を駆け巡る。
「もう・・・・こういうことしないで・・・」
強がってる私。・・・・・凄くダサい。
・・・それでも何も言わない加瀬くんに
別れを告げた。
「じゃあ。・・じゃあって言っても、もう話す機会ないかもね」
自分で言って自分で引いた。
私の口から、こんな冷たい言葉が出てくることに
・・・・驚いた。