嘘つきな君からのキス
「だから、勿体無いんだって!その足、生かせよ!」
「嫌」
「今度の大会だけでも!」
「嫌」
「っ~~じゃあ見学だけ!」
「嫌。俺忙しいの、分かる?」
「いっつも暇そうじゃねぇか!」
「うそだもん」
ふいっと首を逸らして聞く耳持たない姿勢。部活に入る意思はないらしい。
でも、三神くんはどうして入らないんだろう……
「スポーツ好きそうなのにどうして?」
疑問をそのまま向ければ返ってきたのは簡単な答え。
「部活に時間縛られるの嫌」
何となくだけど、納得。
彼はいつも自由気ままに生きているようであるのだ。そんな彼が部活であろうと参加するのは良しとしないのだろう。
けれど
「部活やってみたらいいのに」
口をついて出してしまったその言葉に三神君は顔をしかめた。