嘘つきな君からのキス
――
いいよ。と遠慮したのだけど、三神くんは私の息が整うまで傍に居てくれた。
「ありがとう、三神くん」
「どういたしまして。じゃ、帰ろ「居たぁぁぁ!!」」
叫び声が聞こえた瞬間、確かに三神くんは分かる位顔をしかめた。
叫びの主は私達の前で急停止。
「逢坂玲雨を丸め込んでやろうと思ったけど止めた!三神、その足の速さを生かして陸上部に入れ!」
陸上部……?話の主旨はどうやら部活への勧誘のようだった。
そう言えば、三神くんは運動神経が良いのに部活には入って無かった気がする。
「やっぱり、逢坂丸め込もうとしてたんだ。でも残念、俺逢坂に言われても部活には入んないよ」
「じゃあ、どうやったら入るんだ?」
「だから、嫌だって言ってるんだけど」
しつこい。とでも言いたげなうんざりした表情。
ここまで嫌悪を表す様は初めて見るかもしれない。