バット・インソムニア
そして今その対象となる生き物筆頭候補者は私に違いない。

頭の中でねじ込んでいた推理がとぐろを巻いて心臓を締め上げた。

爽夏は喉が裂けるほど叫んだ。

誰にともなく叫んだ声は誰にも届くことなく夜の闇に溶けていく。

いよいよどうしようもなくて、叫んだことで少年の残虐な心をくすぐり、逃げる術も避ける力もなく、ぐにゃりと垂れた頭にバットが振り下ろされ、割れ、散り、垂れ、広がる何やかんやを更に踏みつけ、ヤホホーイと歓喜の踊りを少年が踊るのだと思った。
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