バット・インソムニア
少年はすでに目の前に立っていて、バットの先で地面をつついている。
バットの色が変だった。
昨日はくすんだ銀色だったはずなのに、模様がついている。
よく見ると少年の足元には水溜まりができていて、街灯の灯りを赤黒く反射させていた。
間違いなく血液だ。
地面とバットにヌッタリとこびりついている。
「庵野君を殺したの?あなたながやったの?」
必死に絞り出した声に少年は答えなかった。
コツン ピチャ コツン ピチャ。
その音だけが全てだった。
バットの色が変だった。
昨日はくすんだ銀色だったはずなのに、模様がついている。
よく見ると少年の足元には水溜まりができていて、街灯の灯りを赤黒く反射させていた。
間違いなく血液だ。
地面とバットにヌッタリとこびりついている。
「庵野君を殺したの?あなたながやったの?」
必死に絞り出した声に少年は答えなかった。
コツン ピチャ コツン ピチャ。
その音だけが全てだった。