バット・インソムニア
走って逃げ出したいがやはり足に杭でも打たれたかの様に動かない。

だからと言って眼を塞いでしゃがみ込んでしまっては抵抗のしようもなくなる。

少年の手に握られているバットは野球のために使うのではなく、ボール以外のものを打ち付けるために握っている。

そんな確信があった。

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