弱虫ガールと図書委員長。



美化委員長に連れられてやってきたのは、行こうと思っていた図書室だった。


仕事っていうのが幸か不幸か、図書室の本の入れ替えで図書委員長のおてつだい。



「鈴木、俺の代わりに新井山が手伝ってくれるから!」



そして今、あたしの目の前にいるのは鈴木くん、あの鈴木くん…


あの~、こんなの聞いてないんですけど…
心の準備が…

あたしの目の前に鈴木くんがいる、やばい。心臓うるさい。



「よろしく。」



わわわわ、あたしに鈴木くんが話しかけてるよ!


やっぱカッコいいなあ、
少し見とれながら返事を急いだ。


「こ、こちらこそっ!」

「何緊張してんだ?新井山、同級生だろ?」


あたしの気もしらないで笑い飛ばす美化委員長。

何か、ムカつくっ。


「あ、やべ!俺行くわ!」


先輩は図書室の時計を見て急に焦りだし、走って帰っていった。

ヤバイのはあたしのほうです!

どうしたらいいんですか!

ひとりで頭の中であたふたしていると鈴木くんがこっちを向いて言った。


「じゃ、はじめよ。結構時間かかるし」

「あ、うん。」


何だか…

ちょっぴりそっけない感じ?








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