弱虫ガールと図書委員長。





「新井山~!」


今日も図書室へ行こうと鞄を持ち上げた瞬間聞き覚えのある声で呼ばれた。

声のするほうへ目をやると、美化委員の委員長があたしに向かっておいでおいでをしていた。


やな予感…


「いや~、今日急に用事出来ちゃってさ、代わりに仕事頼まれてくれない!?」

「え、何であたしなんですか?」

「みんなもう帰っちゃってて、新井山しか頼めないんだ、お願い!」

「…何やればいいんですか。」


露骨に嫌な顔をしつつ小さなため息をついた、さすがに男の先輩のお願いを断れないあたしは仕方なく仕事を引き受てしまった。


「さすが!新井山~、この恩はいつか返す!」

「だ、抱きつかないでくださいよ!」


周りの女子さまの目が怖いです。

ちなみにこの美化委員長も結構モテる、あたしは鈴木くんしか興味ないけど。






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