シークレットな極上LOVE
「いいよ。それより、遅れるなよ?」
「うん。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
閉まったドアを見つめて、あたしはゆっくりと果物を口に入れる。
まだ、信じられない。
自分がここで、こうしてる事が。
あたしたちが付き合い始めて二週間、毎晩当たり前の様に重ね合う唇と体。
もちろん、そうやってここで朝を迎える事が多くなり、いつの間にか半同棲状態になっている。
必要最低限の日常生活用品を持ってきて、今日もここから出勤。
社長の彰斗にはお迎えの車が来るし、朝が早いから、別々に出勤しているのだ。