シークレットな極上LOVE


そう言って、指輪に手をかけた。


「えっ!?外すの?」


「うん。由依奈が嫌がる事は、出来ないからさ」


そ、そんな…。


わざわざ、外さなくたって。



いつの間にかあたしは、無意識の内に彰斗の手を掴んでいた。


「外さなくていいよ…」



少し恥ずかしい気持ちでそう言ったあたしに、彰斗は優しく笑う。


「可愛いな由依奈は」


「何よそれ…」


あ~あ。気が付けば、何だかんだ言って、いつも彰斗のペースだな。


きっと、この反応を分かっていて、わざと指輪を外すなんて言ったんだよ。


悔しい。


「なあ由依奈。風香には、ちゃんと話しをしているから。必ず、お前が納得出来る様にする」


そう言って、彰斗はあたしをギュッと抱きしめたのだった。




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