シークレットな極上LOVE
「失礼します」
今は重く感じる社長室の扉をゆっくり開けると、ソファーに彰斗と会長が向かい合って座っていた。
会長に直接会うのは初めてだけれど、社内のHPの写真で見た事はある。
とても紳士的な”オジサマ”といった雰囲気で、少し肉のついた体が余計に年相応の渋さを出していた。
彰斗と違い、髪型も固めていてしっかりとした感じだ。
お局様たち先輩は、前の社長はとても気さくで、会社の掃除なども率先してやっていたと言っていたけれど…。
とても、そんな雰囲気じゃないわよ~!!
重苦しい空気が、あたしたち3人に流れる。
会長は黙って手を差し出し、彰斗の隣に座るように促した。
「失礼します…」
あたしってば、さっきから”失礼します”しか言っていない。
すると、会長がゆっくりと口を開いた。
「彰斗、お前は何で懲りないんだ?」