ねぇ、まこと。
23歳の誕生日。
ハタチになって間もない頃に、22歳のまことに出会った。
21歳を迎えるときも、22歳を迎えるときも、まことは普段素っ気ないくせに、きちんと祝いの言葉を贈ってくれたよね。
あの日1日中、まことからの連絡を諦める気持ちと、待っている気持ちがね、ずっと交差してたの。
夜になって「もうないよな」って諦めかけた頃に、まこと指定の着信音が鳴り響く。
恐る恐る画面に目を向けると、まことの画像が映ってた。