*~○みるく♡きゃんでぃ●~*

「じゃあ、みるちゃんって呼ぶな♪」
「みるくでいいよ??」
「ひでー、俺のセンス馬鹿にしたしっ!!」
「なんかみるちゃんって恥ずかしい。」
「まぁ、そーだよな!!」

落ち着いて彼を見ると気づいたのだが、
彼は汗にまみれていた。
どうやら走っていたのか??
とにかく涼しいところ……

家に入ってもらおう!!

「あのさ、もしよかったら家、入っていかない??」

「えっ!?!?マジ!?!?ありがとぉ!!ちょうど暑かったんだよな!!」

そういって玄関に入ってきた。

「お邪魔しまーすっ」

あぁ、懐かしい言葉だ。

こもる前は、あたしも友達の家に言ったら
いつも言ってた言葉だ。

……いや。
こもる数ヶ月前から
もう、言えなくなったんだっけ。

「っ……」

いやなことを思い出す。
あのことを思い出しただけで
死にたくなる。
胸が苦しくて痛い。
泣き叫びたいくらいに痛い……

「どした??みるく??具合悪いか……」

その言葉を最後にあたしは意識を手放した。
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