未来Magic
2・見知らぬ世界

「來、朝だよー?」
「…ん」
朝になって來に声をかけると、來はまだ眠そうだった。
昨日やっぱり寝れなかったのかな…?

「どうした。いつもの來らしくないぞー」
「…痛い。叩くなよ」
「…いやそっちもね」
私だって痛いって!
男と女だったら男のほうが結局強いんだからさ…。
どうせ、負けるんだからさ…。

「はー、もういい、いくぞ」
「え、ちょ、はやいって!」
來が走り出したから、私も走った。

「…疲れた…」
「走るほうが悪い」
しばらく走り続けると、來が疲れたようで私も疲れたから走るのをやめた。
すると、來が話し始めた。

「街に行く前に麗が絶対知らなきゃいけないことがあるんだ…」
「…何?」
「…麗に受け止められるか?信じれるか?…今から話すこと。そして、俺を」
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