forever love *
──が。
「圭今彼女いないの?」
「いない。」
「好きな人は?」
「いる。」
「え!?うそ!だれだれ!?」
ひたすら俺に質問してくる寺崎。
そしてそれを引いた目で見てくる俊司と困った顔で笑うあすみ。
「ちょー、寺崎さんさ、勉強しようよ。
俺とあすみ、まじでバカだからやばいんだって。」
助け船を出してくれた俊司。
「だってあたし圭に会いにきたんだもん。」
「おっと、それ理由になってねーよ。」
2人が言い合っている間にあすみを見るとどこか寂しげに解けない問題を眺めていた。
あすみのノートの端を指でトントンと叩くと顔をあげた。
「ごめんな?」
と言うと、にこっと笑いながら
「大丈夫だよ!」
と言ってくれた。