forever love *


遥香の表情はいつになく真剣。


「あたし、この夏休みに賭けてるの。」


教室に吹き込む風が、遥香のパーマのかかったセミロングの髪を揺らす。


「あたし、去年圭と付き合ってて。

あのときのあたしはいい加減でかっこよければ誰でも良くてさ。

あすみに1回怒られたじゃない。」


「あ…うん。」


「あのとき何か目が覚めて、ちゃんと別れたんだ。

でも別れてから考えてみたら圭はちゃんとあたしと向き合おうとしてくれてたことに気付いたの。

何回かしかデートもしなかったけど優しくしてくれたし、あたしに興味を持とうとしてくれて。


だからあたし、今度は本気で付き合いたくて。


だから2人にも協力してほしいんだ。」


そう言い切った遥香の目は力強かった。


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