無敵草食獣王子の憂鬱。真実の愛を繋ぐ強く堅い絆は風になって走ること。運命をかけたゴールはすぐそこだ!
 
 四回目のカーブに差し掛かった。


 相変わらず、俺達は先頭で、後からやって来るカタツムリどもを大幅に引き離していた。


 このカーブを抜ければ、あとは、少しの直線だけでゴールは、目前だった。


 よっしゃ!


 ラストスパートだ!


 と、疲れたカラダに最後の力を込めた時だった。


 とつぜん、ぐきっ、と足が鳴ったような……気がした。


 そして、次にキたのは。



 痛ってぇ!



 ……ってな、足の違和感。

 
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