【完】君しかいらない
なにをするでもなく、テレビを見たり、親と話したり、本を読んでみたり…。


そうするうちに一日が過ぎ、


気付けば、もう次の日の昼になっていた。






学校で見る兄貴は、堅物でとっつきにくい印象。


だけど家では、あぐらをかいて新聞を読んでる普通のオッサン。


そして…午後から来る春奈のことを考えるだけで、そわそわしてるような男だ。



まるで今日プロポーズするかのような、そんな家の中。


母親も、久々に春奈に会うのを楽しみにしてる反面、少し緊張してる。


そんな家族を見てると、なんだか俺だけが浮いてるような、そんな気がしてくる。



< 1,082 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop