【完】君しかいらない
ユーリの家に着くと、ユーリが家の前で立っていた。



俺の姿を見るなり、駆けよってくる。



「ユーリ…俺になんか言うことない?」



「えっ?」



俺を見てキョトンとしてる。



……コイツは、シロか?



「陽斗……俺のダチが、ヤられたの知ってるよな」



「……なんの話?あたし、知らない……」



もしなにか知ってたら、一気に青ざめそうな場面だけど、ユーリの表情には焦りは見られなかった。



ユーリって喜怒哀楽激しいし、こういうことで演技ができるような女じゃないはず……。



やっぱ今回の件は、関わってない……って考えてもよさそうだな。



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