【完】君しかいらない
あたしの涙に気がついた奏太くんが、焦ってキスを止めた。





「……えっ、愛梨ちゃん……ゴメンっ、俺……」




あたしの前でワタワタと大慌ての奏太くん。




ティッシュを取ってくれて、あたしの頬をポンポンと拭いてくれる。




「ち……違うの。嬉しくて……」




あたしの言葉に、ポカンとしてる。




「う…れし泣き?」




「うん……あたしやっぱりダメだなぁ…すぐ泣いちゃう……。泣き虫、全然なおんないや」




今度は奏太くんが優しくて、またポロポロと涙をこぼした。










「俺とキスできて感激?」




「そっ……そーいうんじゃないけど。わかんないけど…嬉しかった」





顔を見られるのが恥ずかしくて、思わず俯くと、追いかけるようにして奏太くんがあたしの顔を覗きこんできた。




「マジ?それってやっぱ感激ってことだよな?」











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