【完】君しかいらない
「え…何、これ…」
春奈は最初は笑ってたんだけど、紙袋の中を覗き込み中の物を確認すると、一瞬顔を引きつらせた。
「安元くんから…。春奈に返しといてって…頼まれて…。あぁっ、あのね。二人が付き合ってたことは…昨日偶然聞いたんだよね」
同じクラスの子から聞いたとは言うつもりはないけど、一応言っておこうって思った。
その後すぐに春奈から色々突っ込んで聞かれるかと思ったんだけど、春奈は特に何も聞いてこなかった。
「そっかぁー。…あたし、捨てていいって言ったんだけどな」
ボソッと春奈が呟いてる。
そうなの?
「春奈が大切にしてたから…って言ってたよ。ずっと気になってたんだって」
「そっか…。ねぇ、あたしのこと何か言ってた?」
春奈は最初は笑ってたんだけど、紙袋の中を覗き込み中の物を確認すると、一瞬顔を引きつらせた。
「安元くんから…。春奈に返しといてって…頼まれて…。あぁっ、あのね。二人が付き合ってたことは…昨日偶然聞いたんだよね」
同じクラスの子から聞いたとは言うつもりはないけど、一応言っておこうって思った。
その後すぐに春奈から色々突っ込んで聞かれるかと思ったんだけど、春奈は特に何も聞いてこなかった。
「そっかぁー。…あたし、捨てていいって言ったんだけどな」
ボソッと春奈が呟いてる。
そうなの?
「春奈が大切にしてたから…って言ってたよ。ずっと気になってたんだって」
「そっか…。ねぇ、あたしのこと何か言ってた?」