【完】君しかいらない
「違うよー。週に1回だけ学食なの…言っとけばよかったね。ごめん」


春奈が申し訳なさそうに言うもんだからあたしは全然ヘーキな顏をしてプルプルと顔を横に振った。


「ううん、大丈夫!じゃあパンでも買ってこようかな」


「ついて行こうか?」


春奈がそう言ってくれたんだけど、「買いに行くだけだから、大丈夫!」って言って、一人で教室を出た。


パンは学食の入口で売ってるらしいから、あたしはとりあえず学食へと向かった。








パンが売ってるカゴを覗き込むと、メロンパンに半額のシールが貼ってある。


うーん、だけど食べたいのは違うパンなんだよねぇ…。


どうしようかー。


悩みまくってたら、いきなり後ろから軽くどつかれた。


「痛っ!!」


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