【完】君しかいらない
慌てて春奈が戻ってくる。


席についた春奈は、息をきらしていた。


「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。次って数学でしょ?山田先生、いつも遅れてくるし」


あたしが話しかけると、春奈はクスクスと笑いだした。


「それでも、もし早く来てたら困るから」


「そうだね、あてられたら困るもんね~」


山田先生の授業は、あたしが転校してきて一番最初に受けた授業だったっけ…。


だから、先生のインパクトも強かった。


かなりクールだけど、イケメンだし、それだけでも覚えるのには、十分なんだけどね。


山田先生の授業では、あたしを含めクラスの大半が、俯いてることが多い。


それは、あてられたくないからなんだけど…。


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