【完】君しかいらない
「…助けてくれて、ありがと」


「おう。たまたま通りかかって、よかった。未遂?ヤられそーになってたんだろ?」


「ちっ、違~うっ!!!!顔を…ナイフで傷つけるって言われて…」


「マジかよ!?何でまたそんな…」


「わかんないよ…。あたし、目立ちすぎだって言われた…全然目立ってるつもりないのに…」


「へぇ…他に何か言ってた?」


「うーんと…。誰かに頼まれたって。恨み買ったとか…あっ、一人の人、上山って呼ばれてた」


「上山…」


安元くんはその名前を呟くと、黙ってしまった。


あたしも、さっきのことを思い出したら、手が軽く震えてきた。


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