【完】君しかいらない
ふと頭に浮かんだ気持ちを断ち切るかのように、頭をプルプルと横に振る。


安元くんの言うように、あたしは明日のことを考えて、少しでも寝よう。


寝不足の顔なんて、


あっくんに見せられない。


あたしはもう一度カーテンの隙間から、窓の外を覗いてみた。








そうしたら…


さっきまでくっきりと見えていた月は、


雲にすっぽり覆われてしまっていて


いつの間にか、見えなくなっていた…。






< 574 / 1,444 >

この作品をシェア

pagetop