【完】君しかいらない
お泊り
~愛梨side~



奏太くんが、お兄ちゃんのマンションがある最寄駅まで送ってくれることになったんだけど、ホントにいいのかな…。


何度か途中で断ろうとしたけど、奏太くんの優しさに、つい甘えちゃった。


お兄ちゃんのマンションがある駅までは、途中の乗り換えも多いし、ホント言うと心細かったんだ。


それに奏太くんといると…今日、あっくんに言われたことを…忘れられる。


こんなじゃダメってわかってる。


もっと自分で立ち直れるぐらい、強くなんなくちゃって思う。






それでも…


さっき奏太くんが、


『俺に頼れよ』って言ってくれたことは…


すごく嬉しかったんだ。



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