【完】君しかいらない
ま、アイツの場合は…


俺が途中で黙りこむと、怒ったって思うのか、そのまま引くんだけど。



「……すいません、時間ないんで」


そう言ってエレベーターへ向かおうとすると…。


「いらなかったら捨てていいから。それに、愛梨の腕時計も修理してくれたのよね。ありがとう!さすが部長の息子さんだわ~」


俺の親が部長なことと、それの何がつながってんのかイマイチわかんねーんだけど。


言ってることの意味不明なあたりも、小中にそっくり。


だけど小中とは違って、俺が拒否してんのんに無理やり袋を押し付けてきた。


そしてそのまま自分の家に逃走。


おいっ!!!






仕方なく、カバンの中に袋を押しこむ。


そして、夏期講習をやってる塾へと向かった。



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