【完】君しかいらない
毎日、男の子たちに仲間外れにされても、ただ俯くだけで、感情を表に出さなかった男の子。


通学途中にも、あたしたち女の子には、そんな本音を話すこともなかった。


その子が……


そんな風に悩んでいて、


あんな風に泣くんだって知って、


あたしは激しく動揺した。






毎日一緒に登校してるだけで、


仲良くできてると思ってた。


あたしたち女の子たちといることで、その子もそれなりに笑ったりしてたから、


他の男の子と一緒にいなくても、平気なんだって思ってた。






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