コイン★悪い男の純情
 突然、体長8メートルの最大の恐竜が3人を襲う。


 「わあう~」


 その瞬間、暗闇の中を26メートルの高さからまっさかさまに川底へ。


 「ぎゃあああああ~」





 「ギャッギャアーーーーーーーーーー」



 

 かんなは勇太に負けないすごい叫び声を上げた。


 水しぶきの中をボートは川に下って行った。


 「すごい迫力ね」

 「すごい、すごい、すっごい!ママ、また乗せて」

  勇太は、髪をベチャベチャにしながら興奮している。


 「僕はかんなさんの悲鳴がすごかったです」
 「まあ、ご免なさい。だって、まっさかさまに落ちるんですもの」

 「二人とも楽しめて良かったです」
 「まあ、淳也さんたら」


 3人は、先ほどの驚きと興奮を語り合いながら並んで歩き出した。
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