コイン★悪い男の純情
15話 プロポーズ
 少し歩いてから、ベンチを見つけると、そこに3人は腰を掛けた。

 「そろそろ昼にしましょうか」

 かんなと淳也は、近くの売店へ。

 仲良く3人はピザを頬張った。


 「どう」
 「なかなかいけますよ、これっ」

 「ママ、すっごいおいしかった」
 「本当、おいしいわね」

 「かんなさん、僕はこの後、ハリウッド・ジェットコースターをひとりで待ちます」
 「えっ、ひとりで待つの」

 「ええ、勇太君がジェットコースターに乗りたがっていましたから」
 「そんなの悪すぎるわ」

 「1時間以上待たなければならないと思います。その間、かんなさんたちは好きなアトラクションを見ていて下さい」

 「いいのかしら」
 「そうさして下さい」

 「じゃ、甘えようかしら。勇太、ジェットコースターに乗れるわよ」
 「わ~い。やった~」

 「淳也さん、ありがとう」
 「いいえ」

 「ママ、アイスクリームが食べたい」


 かんなは勇太に1000円札を渡した。

 「私たちはここに座っているから、アイスクリームを買ったら、すぐに帰って来るのよ」
 「は~い」

 勇太は、アイスクリームを買いに走って行った。

 
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