コイン★悪い男の純情
 リサはナンバー1クラブホステスでは無く、普通の幸せを求める普通の女の子になっていた。


 (純一は自分の愛を、きっと感激して受け止めてくれるだろう)


 リサはそう確信していた。しかし、純一の反応は全く違っていた。



 あくる日から、純一は事もあろうに、薫と同伴を始め出した。リサは信じられなかった。


 気が狂いそうになるほど、リサは薫に嫉妬をした。


 (あんなポンコツ女のどこがいいのよ。おばんじゃんか)


 リサは純一を激しく恨んだ。


 次の日も純一は薫と同伴で『RIP』に現れた。
 二人を見たとき、リサはブランデーグラスを床に叩き付けた。


 「畜生!」





 
 「パリ~~ン」






 リサのプライドが、ワイングラスのように粉々に砕けた。




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