**最後の恋**
「渚、仕事のはどう?」
「お母さん、一度ならお店に来てもいいよ」
「一度行ってみたいと思ってたのよ
物凄く気になってたから」
「志岐さんは良い人だし
お店の雰囲気もいいしね」
「でも、2人だから大変でしょ」
「大変な時もあるけど
大概は暇だし、それにもう少ししたら
僕にも後輩ができるんだよ」
「男?女?」
「女の子だよ、僕より2つ下で
僕より長身なね」
「渚の身長は私よりなのよ」
「お父さんいくつ?」
「183」
「羨ましいなぁ」
「髪と瞳はお父さんの遺伝子
バッチリ受け継いでるじゃない」
「そうなんだよね
写真見たらそのまんまだし」
「いいじゃない、ブロンド美女で」
「僕、男だから」
「そんなこと言われなくても
分かってますよ私が産んだんだから」
「そうですよね~」