恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「俺は昔…ヤツの命を助けたコトがあるんだ・・・」



「…栗原さん・・・」



「兄貴を通せば命の保証はされるし、恋人も安心する。そうしろよ。お姉さん」



「わかった…栗原さん…お願い!」



私は栗原さんに頭を下げた。



「・・・よせよ…俺は・・・」



「兄貴が悪い…紫岐に会いたがっている彼女の前で紫岐の名前を出した…いけないんだ」



「…」


栗原さんは苦い表情を浮かべる。



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